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マイクロ・デポのマセラティ質問箱


 えー、マイクロ・デポというお店は、お客さんにマセラティを存分に楽しんでいただくために日々頑張っておりますが、遠隔のお客さんにはおいそれとご来店いただけません(泣)。 で、以下のようなご質問を御電話やメールにて、よくぶつけられますが、なんとも御答えしにくいものが多くて・・・(大泣)。で、ご来店いただければ、様々な例をご覧にいれながらご説明もできるのですが、 マセラティの場合、ましてや一度も現車をご覧になったことがないとおっしゃる方も多いもので、本当に誤解をされずに御電話やメールで我々の言いたいことが伝わっているのかいつも心配いたしております。

 そこで、問答集を作りましたので以下をご参考の上でご連絡をいただけると、私達もチンプンカンな御答えをせずに済むかなあと思います。(どのようなご質問にもていねいに御答えしたいものですから。)


Q1:「(ビトルボ系)マセラティはよく壊れると聞きましたが・・・。」
A1:
 確かに、故障が多いように感じられてしまうかもしれません。但し、個体差が激しいのもこれまた事実でして、手が全くかからないモノは本当に「優良児」ですし、我々をもくじける気持ちにさせる 「悪童」も確かに存在いたします。で、当店の存在意義はすべてのマセラティを工業製品として「標準的なレベル」に押し並べてそろえていく「ノウハウと根性」にあります。当店が考えている 「標準的なレベル」とは、端的に表現すると「装備品のすべてが完全に作動し、当面修理にとりかからなければならない重大故障や不備が存在せず、且つマセラティらしさを発揮して走行できること」 といったきわめてあたりまえの事になります。が、これを達成するのがいかに困難を極めるかは、インターネット上に多数存在する、マセラティのユーザーによる「トラブル日誌」的なサイトをみれば一目瞭然です。 ですが、これをみて笑うことは私達にはとうていできません。それに、それらのサイトの存在は「そうまでしてでも」乗りつづけたいと思わせる何か(それを世間では魔力と呼んでおります)がこの「マセラティ」 というクルマにはあるのだというひとつの証拠だと思っていただきたいのです。ともあれ、ひとたび「標準的レベル」を達成したマセラティは存外に壊れないものです(故障マゾ系の方には若干物足りないかもしれませんね)し、 充分にこの過酷な条件の日本でも日常の使用に耐えます(忍耐も要しません)。


Q2:「マセラティの中古車の価格にはどうしてこんなにバラつきがあるの?」
A2:
 これは売っている我々も、そう思っています。それで、他の販売店さんをアレコレ云うのは措いておくとして、少なくとも当店では次のような要素で価格を決定していますよ、といったところをお話ししておきたいと思います。

店頭価格決定の要素
1)まず、そのクルマの仕入れ原価
(直接買取・オークション・業者間取引などにより、現在考えられる最高レベルのものをそれに相応しい金額で買っております。)

  • マセラティ3200GT(マセラティ3200GT)
  • マセラティクアトロポルテ エボルツオーネ(マセラティクアトロポルテエボルツオーネ)
  • マセラティクアトロポルテ(マセラティクアトロポルテ)
  • マセラティギブリ ギブリカップ(マセラティギブリカップ)
  • マセラティシャマル(マセラティシャマル)
  • マセラティカリフ(マセラティカリフ)
  • マセラティスパイダーザガート(マセラティスパイダーザガート)
  • マセラティ222(マセラティ222SE)
  • マセラティ430(マセラティ430)
  • マセラティ228(マセラティ228)
  • マセラティビトルボ(マセラティビトルボ)
  • マセラティビトルボスパイダー
  • マセラティビトルボ425
  • マセラティでイッてみよう!:2
  • マイクロ・デポ株式会社 マセラティと旧車の専門店 〒179-0071 東京都練馬区旭町1-41-16 TEL:03-5968-4717 FAX:03-5968-4718

2)そのクルマを商品車化するための(内外装、機関、装備品等の)加修費用を商品原価に付加。
(おおよそ「業者価格」で50万~100万円、場合によってはそれ以上掛かっております。)

3)当店が維持存続し、且つご契約時に御約束する条件を満足させうる程度の営業利益を付加。
(この中には、一台の納車にあたって、我々が数ヶ月の間「タダ働き」するコストも含まれます。)

4)車種(による人気)・年式(による人気)・走行距離・車検残・事故歴の有無・内外装色(による人気)
(もちろん各部の)コンディション・素性・希少性などの絶対的価値要因を加味。

5)ここまで手とお金を掛けながら、それでもなお当該車両の国内における一般的な流通価格に照らして不当に高くないかチェック。
(高い場合は泣きの涙で、さらに営業利益を削りとり、販売価格を調整しております。)

・・・このようなところでしょうか。で、当店の場合、概して低年式車は他店に対して高く、高年式車は安めになる傾向があります。これは、低年式車のほうが、上記2)に費やすコスト(時間・金額)が高年式車に比べてはるかにかかるからで、 上記A1の「標準的なレベル」を達成するためにはやむをえないものと考えております。いずれにいたしましても当店が店頭に並べたマセラティは、その走行距離や年式の如何を問わず、 御支払い頂く金額に恥じぬものとしてお納めいたします。お客様に損はさせません。


Q3:「(ビトルボ系)マセラティのランニングコストはどれくらい?」
A3:
 以下はあくまでも当店での話です(デ・トマソ期に代表的なSOHC2.8インジェクションモデルの場合)。
   定期的に交換が必要なものとしては
    ・エンジンオイル(MOTUL 300V)交換:3000km毎:¥3100/1L×5L
    ・エンジンオイルエレメント:9000km毎:¥2800
    ・カムタイミングベルト&ベルトテンショナーベアリング&ウオーターポンプ:20000km毎:部品+工賃で¥14万程度
    ・スパークプラグは2年毎の交換で充分です。特殊なものではありません。:部品6本で¥4800
    ・エアークリーナーエレメント:随時点検の上、汚れたら交換:部品¥4800
    ・燃費:市街地で4.5~5.5km/L(AT車)3.5~5.0km/L(MT車)
     高速では6.0~8.0km/L(AT/MT共通)といったところでしょうか。
もちろん、上記すべて使用条件や走行頻度により変わってくることは云うまでもありません。
222 4V、ギブリⅡ、クワトロポルテⅣ(V6)などの2.8リッター6気筒、4カムDOHC車は上記×1.2
シャマル、クワトロポルテⅣ(V8)など、3.2リッター8気筒車は上記×1.5がだいたいの目安です。
尚、新品部品価格は、度々変動があります。よって、上記の数字はあくまでも参考数値であると認識してください。


Q4:「(ビトルボ系)マセラティの年間の修理費はどれくらい?」
A4:
 やはり、あくまでも当店でご購入されたクルマでの話ですが、「年間に20万円程度(消耗品除く)は用意しておいてね」といった云い方をしております。但し、日常的に御使いの場合は予防整備(修理ではなく)的なメニュー を時々実施させて頂く場合もあります。また、普段からマメに当店に持ってきて(例えばエンジンオイル交換などで)くださっているマシンは車検時のコストが結局大幅に削減される場合も多いようです。いずれにいたしましても、 故障(要修理)箇所を溜めこまない事がコツといえましょう。「気になったら、直す」コレです。


Q5:「そのクルマの原価(仕入れ価格)はいくらなんだ?」
A5:
 こういう事を平然と言ってのける方がいる、今のご時世には本当に悲しくなります(号泣)。それは、銀座ですし屋に入って、「このトロ(仕入れ原価)幾らだったの?」と尋ねるようなもんです。「当店が不当な利益をあげている と思うなら買わなければいい」というぐらいのモンです(で、実際そういうヒト、ウチでは買えません)。時々ネットの掲示板などで、当店のクルマが「高い」と、実情も知らずにやみくもに書かれているのを見ることがあります。 実態は上の「店頭価格決定の要素」の通りなのですが・・・。これも「有名税」とあきらめるしかないのでしょうね(長嘆息&大泣)。


Q6:「マセラティの魅力ってなんですか?」
A6:
 この答えをマセラティの現車をご覧になったこと(乗ったこと)のない御客さんにどうやって伝えましょう!もう、写真や雑誌のインプレッションなどではその危うい微妙な存在感は伝わりようがありません。 とにかく感性に訴えてくるクルマなんです。できることなら、ぜひ御試乗にみえてくださいね。


Q7:「いま乗っているマセラティを手放したいのだが、だいたい幾らくらいになる?」
A7:
 マセラティの場合、これは現車を拝見しないと本当に評価のしようがありません。で、大体の目安をお話しするコトになりますが、どの年式、車種においても上下のレンジが50万から100万くらいに幅をもたせた回答になって しまいますのであまり参考にはならないようです。できれば現車を御乗りになってご来店くださいね。


Q8:「マセラティって商売になります?」
A8:
 うー、こりゃまた直裁なご意見、ありがとうございます(笑)。確かに正当なやり方をするとこんなにも「労多くして儲けの薄い」(泣)クルマは、他にちょっと見当たりにくいです。当店がこれまでにもたびたび有名自動車雑誌 (カーマガジン・UCG・ティーポ・スペシャルショップ・ルボラン・くるまにあ・カーセンサー・輸入車中古車情報etc・・・)に記事(タイアップではない)として取り上げられてきているのは、仕事がら従来色々なタイプの 自動車屋をみてきたであろう彼らの目から見てもかなり独自性(良いか悪いか私達にはわかりませんが)の濃いラテン車屋であるといったところが面白いからなのかなあと自己分析したりもしています(まあ、なにぶんタダで雑誌に 載せて戴けるんですから私達としては感謝、感謝です。)。

 まあ、マセラティに限らず(それが手のかからないベンツなどでも)イジョーに手を入れられていくサマはある種の滑稽さすら醸し出しているのかもしれません(取材の皆さんは哀れみをかけてくださいます)。逆に中古車で、 特にイタリア車の場合どれもそうですが、「このクルマはこんなもんですよ、中古車だし・・・。」といってればすぐに自社ビルが建つそうです(と、あるブローカーの方が言ってました)・・・。私達は、私達のこんな不器用なやり方 を支持してくださる「本質の分かる」お客さんだけにこれからも支えられていくことでしょう(納車の時に求められる握手にこそ誇りと感謝を感じております)!

・・・だからお願い、買いにきて(懇願)。きっときっと、損はさせませんから。

 

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